朧気。 【絆の数珠繋ぎ編】~第伍幕~

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【絆の数珠繋ぎ編】~第伍幕~ 

少しずつではあるが、四兄姉と一行、そして七人隊は絆の糸を繋ぎ始めつつある。

そんな中、各地で人々が移住しては消えるという現象を耳にした安倍家は犬夜叉達と捜査に乗り出す。
”絶対に人を寄せ付けない里”に起こった現象の真相とは・・・
-----------------------壱、ツンデレ茶屋娘

帝の日課は、梅婆がいる茶屋で働く事だ。
その茶屋の場所は余り人気はないが、道行く旅人や安らぐ場所を求める侍がよく利用し、安倍家の緊急集会所ともなっている。
そんな帝と白虎は、茶屋の名コンビなのだ。

子供①「おねーちゃん、タマの新しい芸出来た?」

帝「んーっと、蹴鞠でお手玉を覚えたわ」

子供②「見せて見せてーー!」

帝「いいわよ。白虎っ、お手玉」

子供③「わーーー!すごーーい!!!」

結構重たい蹴鞠を白虎の鼻目掛けて放ると、白虎は軽々と鼻だけを使って蹴鞠を器用にジャグリングを始めた。
当然拍手喝采、中にはおひねりを投げる者もいた。

帝「ありがとー、ありがとー」

梅「ほれ、今日は団子をタダにしてやるで」

子供①「ありがとー、梅ババア」

子供②「ありがとう、梅のおばあちゃん」

子供③「おねーちゃん、またタマの芸見せてねー」

帝「うん・・・」

店に戻ると、今度は蛮骨がやって来た。
団子を食べにきたワケではなく、目的は帝に逢いに来ただけだ。

蛮骨「よぉ」

帝「またアンタ?あたしは今忙しいの」

蛮骨「冷てぇなぁ、一つ下の屋根で一緒に暮らしてるっつーのによぉ」

梅「ほぅ、もうそんな仲になったのか」

帝「違うわよッッッ!!」

侍「帝ちゃーん、いつものちょーだい」

帝「はーい。・・・ほら、用がないなら家に帰ってて」

蛮骨「・・・。じゃあ、お前が終るまで待つ」

帝「勝手にすれば」

客が来るといつもの態度で振舞うが、どうにもこうにも蛮骨にツンツンしてしまうようだ。
次の客が来る間梅は、団子を作るついでに蛮骨に味見させた。

梅「これ、次の新作だで。味見してみねーか、三つ編みの」

蛮骨「食っていいのか?」

梅「帝が試行錯誤考えた団子のタレじゃけ、食って感想を言ってあげろ」

蛮骨「どれどれ・・・。うん、美味い。もう一本くれ」

帝「・・・?ちょっと、何勝手に食べてるのよ!!!それ失敗作------」

蛮骨「これお前が作ったんだって?すっげー美味いな」

帝「えっ・・・///と、当然でしょ」

梅「さっき失敗作と言わなかったか、お前さん」

帝「!!!き、気が変わったのよ」

午前中それほど客は来なかったが、その間白虎に餌を与え始める。
中はキハダマグロ入りのお饅頭である。
因みに四神達に人間の食物を与えても健康状態に影響はないらしい。

帝「はい、白虎」

白虎『ミャウ゛』

帝「・・・よしよし」

大きな身体で小さな饅頭を食べる姿に、帝は心を和ませる。
彼女の唯一心を許せる相手は、白虎ただ一匹だけだった。
白虎はテレパシーを使って、帝と会話を交わす。

帝「あんただけだわ、あたしの心を許したのは・・・」

白虎『”何故俺だけに心を許す・・・?他の人間達とも仲良くすればいいのに”』

帝「何でって・・・昔の記憶が思い出されるから」

白虎『”過去に何かあったのか”』

帝「・・・此処へ来る前にね、ちょっと・・・」

蛮骨「(?)」

帝の会話を耳にした蛮骨は、蔭からその様子を伺った。
そして昔の思い出を、嘆くように語り始める。

帝「今から5年前、お姉ちゃんと遊郭にいた頃だったわ。あたしは奉公先が見つからなかったから、お姉ちゃんのお店で住まわせてもらいながら手伝ってたの。
遊郭は男からすれば楽園かもしれないけど、女のあたしから言わせてもらえば地獄だった。
特に幼かったあたしは、姉様方から虐めの的になって・・・これがその証よ」

服を肌蹴ると、無数の傷があった。
背中の傷はどれも痛々しく、帝の辛い過去を物語っている。

白虎『”・・・”』

帝「あの事件があって以来誰とも心を開かなくなって、お姉ちゃんにも言えないままあたしは此処へ来たわ。自分の精神を鍛える為に晴明様の下で修行を始めて、それから博雅達に逢った。・・・そして白虎、アンタにもよ」

白虎『”博雅達が優しくしてくれた分、どうして椿を虐める?あの巫女に何の罪もない”』

帝「・・・過去に酷い仕打ちを受けたもんだから、その腹いせに椿を虐めたのよ・・・。椿には、悪い事をしたと思ってるわ。だけど椿は、こんなあたしを許してくれた。あれだけ虐めたのに・・・。酷い姉ね・・・安倍四兄姉失格だわ」

白虎『”・・・俺達四神は皆獣だが、人間という生き物達の行動や判断・理性や本能は良く分からない。しかし、相手に対する感情というモノだけは理解できる。・・・今の帝はつまり、心が病んでいてツラいから誰かに助けてもらいたいのか』

帝「・・・そう、過去が原因で心が病んでいるままなの。だからもう、誰とも心を開けないわ・・・」

白虎『”その相手ならいる・・・。お前のすぐ傍に”』

帝「・・・えっ」

白虎の目線を追うと、先には蛮骨がいた。
帝の話を全て理解し、唯一彼女の力になってあげたいと思ったのが蛮骨だった。

蛮骨「お前の過去の事情は大体分かった。・・・だけどよぉ、他に誰もお前を受け入れようとしねぇんだったら俺がお前を受け入れてやる」

帝「・・・」

蛮骨「嫌な事があった時は俺に容赦なく喧嘩を売りやがれ!!いいなっ!」

帝「蛮骨・・・ありがとう」

蛮骨「・・・ふんっ」

白虎『グルルル』

夕刻、店の手伝いが終ると二人して一緒に帰って来た。
暗闇に包まれる都は人気もなく不気味で、帝は蛮骨の手を探りながら指を組んだ。

帝「・・・手、繋いでいい?」

蛮骨「何だ、陰陽師のクセに暗所恐怖症かよ」

帝「違うわよ!昔物置の中で色々虐められてたから、暗いのはどうしても苦手で・・・」

蛮骨「夜どうしてるんだ」

帝「白虎に囲んでもらって寝てる」

蛮骨「・・・ガキかお前は」

帝「うるさいわねっ、余計なお世話よ!」

蛮骨「そんなに怒るんだったら、手ェ繋いでやんねぇぞ」

帝「や、やだ・・・。」

ちょっと意地悪く言うと、帝は急にデレた態度を取る。
その反応が面白くて、何度もからかう。
徐々に帝も、蛮骨に心を開くようになった。

帝「・・・団子・・・」

蛮骨「ん?」

帝「アンタが食べた団子、評判良かったら店に売り出すから!その時はちゃーんと、お客さんとして買いに来なさいよっ!?」

蛮骨「来てやるよ。その代わり、団子一本5文にまけてくれ」

帝「・・・いいわ、アンタだけタダにしてあげる」

蛮骨「何でだ?」

帝「あたしが初めて心を開いた相手だからよ・・・。博雅と話してると肩凝っちゃうし、それに引き替え・・・アンタは違うわ。色々話してると気が楽になるっていうか、楽しいというか・・・んーっと、幼馴染みたいな気持ちになるのよね」

蛮骨「・・・」

帝「だから・・・その・・・これからもずっと傍にいて欲しい」

蛮骨「別にいいぜ」

帝「本当?!」

蛮骨「そのデカイ胸を触らせてくれたらな」

帝「!!!?////もぅッ・・・バカーーーーーーーー!!!!」

蛮骨「はははははっ」


-----------------------弐、全ては隠れ里に

四兄姉の屋敷が全て復興した頃、随分長居したと感じたかごめ達は此処へ来た時のことを思い出した。
その理由を、晴明に尋ねる。

かごめ「あの、晴明さん。どうして皆さんはこの里に住みたがるんですか?」

晴明「・・・一体、何の話なのだ」

かごめ「実はここ数日、他の村や里の人が移住して消えるっていう現象が起きているんです」

晴明「なるほど・・・。確かにここ最近妙に人口が増えたと思ってはいたのだが、ひょっとしたら妖怪の仕業かもしれぬ。念には念を押して、博雅達にも調べてもらうとするか」

晴明は特殊な笛を吹いて、博雅達に召集をかける。
その身のこなしが早いこと。
四人は素早く屋敷に戻って来たではないか。
普段の家業を一時中断させ、捜査に乗り出す。

博雅「お呼びでしょうか、晴明殿」

晴明「何やら、この里に妖怪が入り込んだようだ。その妖怪の実態を、今から探ってきて欲しい」

博・帝・椿・燕「はっ!」

晴明「・・・。さて、私も調べるとするか。空幻、宝物庫の鍵を開けて来てくれ」

空幻『はいなっ』

屋根裏に隠していた鍵を、空幻はいとも簡単に捜し当て、宝物庫の鍵を一つ開けた。
蔵の中には、数え切れないほどの書物が積み重なっている。

かごめ「あたし達も手伝っていいかな?」

空幻『ええけど、全部博雅の兄さんくらいに頭良ぅなかったら読まれへん本ばっかりやで~』

かごめ「え゛っ・・・」

弥勒「そんなに難しい書物があるのですか?」

空幻『大半はな・・・。まぁ、今調べるのは最近の妖怪の伝奇とかやけど・・・』

総出で書物やら巻物やらを探し始めると、蔵が埃まみれになった。
全員咳き込む。

七宝「げほっげほっ・・・ここ、掃除した方がいいんじゃないか?」

空幻『そうやな~』

珊瑚「・・・”妖百鬼之書(あやかしひゃっきのしょ)”?これかなぁ。どうも綺麗だし、最近の物らしいけど」

空幻『あっ!それやそれ!!珊瑚はん、それ貸して』

珊瑚「はい」

珊瑚から古くて分厚い書物を手渡されると、空幻は血眼になって探し始めた。

空幻『どっかに書いてあるハズやねん・・・人々が次々に里に移住させる妖怪が・・・』

半分くらいの頁を捲ると、その妖怪と説明が書かれていた。

空幻『うーんと・・・あった!!』

犬夜叉「何ていうヤツだ!?」

空幻『”からくりお茶運び人形・誘(いざない)。この人形は嘗て人形師に作られたものだが、その人形師は人々から忌み嫌われ、不気味がられ、どの村にも受け入れてもらえず、この里で自殺した。壊された人形にはその怨念が宿る。年月が経ち、怨みが募りに募り妖怪となってしまったらしい。本体は人形に宿り、同化して気配を隠している”・・・人形?』

蛇骨「この屋敷に人形なんてあったっけ?」

かごめ「とにかく、里人の協力も兼ねて人形を集めましょう!また被害が増える一方だし」

珊瑚「そうだね」

空幻『あっ!ちょっと待ちぃ、まだ続きがあんねん』

犬夜叉「何だよいきなり!!」

空幻『”同化した妖怪は、本体を見つけて退治しないと、人形に殺される”って』

犬夜叉「その前に見つけて倒すまででぃ!!」

屋敷の外では、皆人形を集めに行くのに必死だった。
原因が人形だという事を知ると、晴明は幾つも書かれたセーマンの紋章の上に人形を並べて霊視を始める。
博雅達も知らせを受けて、里から人形を回収する。
数が多いため、椿の実家でも霊視をしていた。

子供「すぐかえしてね、おねーちゃん」

かごめ「うん」

珊瑚「行くよかごめちゃん」

かごめ「はいはいっ」

村人「この子はどうです?」

燕「・・・異常ありません」

弥勒「妖しいですね~」

燕「えっ?!」

弥勒「人形の出来具合が」

燕「もうっ、真面目に霊視してくださいよ!!」

昼、霊力のある晴明達は数百体の人形を見て回ったが、どれも異常は感じられなかった。
一息ついた頃、椿がお昼を作って差し出す。

帝「-----はぁ、なかなかいないわね~」

博雅「霊体の隠れ方が尋常ではないな・・・。あれだけ探してもいないとは、よほど隠れ方に自信があるのだろう」

椿「皆さん、お昼ごはんいかがですか?」

かごめ「あっ、いるいるー!」

七宝「もうお腹ペコペコじゃ~・・・」

椿「今作ってきますから、少し待ってて下さいね」

椿がおにぎりを作りに行く為に必要な米を持って来ようと、食糧庫まで足を運ぶ。
ふと、蔵前方を見ると自分の部屋に置いてあったはずの人形が転がっている。

椿「(あれっ・・・どうして私の人形が此処に・・・)」

拾おうとした、その瞬間不気味な笑い声が聞こえて来た。

?『ク・・・クク・・・クカカカカカカ!!』

椿「!!」

?『愚かな陰陽師が・・・!一人残らず取り殺してくれる!!先ずは・・・お前からだっ!!!!』

人形は邪悪な悪鬼となり、自分の長い髪で椿の首を絞め始める。

椿「うっ・・・!!(誰か・・・私の異変に・・・気付いて・・・)」

その一方、何も知らない犬夜叉達は大広間でお昼ごはんが出来るのをひたすら待っていた。
幾ら待っても、椿は戻って来ない。
異変を感じた帝は、椿の行った場所へ走った。

犬夜叉「おっせぇなー・・・」

かごめ「こんな大人数だもの、時間くらいかかるわよ」

空幻『・・・!蔵の前からすごい邪気が漂ってる!!椿はんの身に、何かあったかもしれへん』

帝「(助けなくちゃ・・・だってあの子は、あたしの大事な・・・)」

博雅「帝っ!!」

帝「あたしが助けに行ってくるッ!!!」

博雅「待て帝っ・・・!!!・・・燕?」

燕「ここは、姉さんに任せましょう」

椿が人形の髪と奮闘する中、帝が小刀で人形の首を切り裂いた。
人形はブチっと音を立て、首と胴体が二つに割れた状態でその場に転がる。
だが霊体自身はまだ倒しておらず、胴体に憑依して会話を交わした。

椿「う・・・く・・・」

人形『フフフ、そのまま足掻いて死ねッッ・・・!』

帝「椿に・・・何するのよッッッ!!!!」

人形『!!?』

椿「げほげほげほっ」

帝「大丈夫?椿」

椿「姉上・・・」

帝「もう大丈夫よ」

人形『チッ・・・死に損ないがッッッ!!!』

帝「悪いけど、あたし達四兄姉は簡単にくたばらないのよね。何故なら・・・絆という糸で結び合い、一つに繋がっているから」

人形『・・・くだらぬ』

帝「くだらないですって!?」

人形『ああそうだ、くだらぬ!!反吐が出るくらいくだらぬわ!!!絆?一つに繋がっている?バカではないか!!?人という生き物は所詮、愚かという塊でしかない。・・・そう、里の連中が私を見捨てたように・・・』

椿「・・・悲しい出来事でもあったのですか?」

人形に憑いた霊体は冷たい目で椿と帝を見下す。
だが椿は素直に人形の話を聞き入れる。

人形『何だ巫女、話を聞くつもりなのか』

椿「ええ、そうです」

人形『あれだけ酷い目に遭わせたというのに、人の話を聞きたいとは・・・おかしなヤツだ。良い、そんなに聞きたいのなら話してやる。・・・今から5ヶ月前の事だ。私は人形師という生業で育ち、各地方を転々と旅していた。一番評価が高いであろう貴族の住むこの隠れ里に目を付け、人形を城主達に見せびらかした。所が------』

人形師『------・・・ッ!!!何をするんです!?』

城主『こんなボロくて気味の悪い人形を、誰が買うものか!』

人形師『やめてください!それは思考錯誤に作り上げた最高傑作・・・』

城主『ええい、やかましいっ』

人形『作った他の人形は全て粉々にされたが、からくり人形は死守した。だが、更に追い討ちをかけるように里の人間が・・・』

里人『おい、あれが例の気味悪い人形師だってよぉ』

貴族『まァ、薄気味悪い』

人形『散々酷い仕打ちを受けた後、命を絶った』

帝「・・・」

椿「・・・人々が消えた現象の原因は、全て貴方の仕業だったのですね。でも何故この里なのです?」

帝「そうよ。っていうか、アンタの自殺と人々がどうしてこの里に誘われるのかっていう結びつきが分からないわ!」

人形『それは、私が死んだ後の事だ。地縛霊になった私は、ずっと桜の咲き続ける山から里を見渡した。
・・・この地は屋敷が多く、妖怪も少ないし、そして雅で美しい。
こんな心地良い場所は他にないと思い、あのからくり人形にこの場所を教えて住まわせるよう吹き込んだ。
この隠れ里を、他の村人や旅人に知ってもらおうと・・・』

椿「そうだったんですか・・・」

人形『可愛い巫女様、そして美しい陰陽師様。私の思いを聞いてくれて感謝します。また悪鬼になってしまう前に、人形ごと祓って頂きたい』

帝「任せて!」

人形を特殊な縄で縛り、晴明の屋敷の庭の隅でお焚き上げ供養を始めた。
椿が真実を伝えると共に、燕達が不思議な伝承を唱える。
その後晴明は、みんなが此処へ過ごした記憶を消した。

椿「今回の出来事は、人形師さんがこの里の素晴らしさを知ってもらう為に引き起こした事だそうです。ですから、お人形さんにも人形師さんにも罪はありません。かごめさん、楓様の村に戻られた際、里の素晴らしさだけを皆さんに教えて欲しい」

かごめ「うん、みんなに伝えるね」

燕「・・・隠れ里は謎秘めた陰陽師達の住む里・・・」

帝「・・・だけどその里に、あたし達謎の組織・安倍四兄姉がいるっていう事も忘れちゃいけない・・・」

博雅「我らに出逢おうたら最後、全ての記憶が消されるだろう・・・」

珊瑚「?」

晴明「・・・済まぬが、この里でおぬし達が過ごして来た事の記憶は全て消させて頂く」

かごめ「そ、そんなっ!」

晴明「記憶・・・消去・・・」

犬夜叉「・・・?あれっ、俺ら何で屋敷にいるんだ?」

弥勒「はて・・・我々は確か、楓の村にいたような・・・。人様の屋敷に無断で上がり込むなど、不謹慎です」

かごめ「た、確かそうね!あのっ、お邪魔しました!!」

慌てて屋敷を出て行く一行と七人隊。
椿と帝は、悲しい目で彼らの背中を見送る。

晴明「我らに出逢おうた者は例え誰であろうと、記憶を消し去るのが安倍四兄姉の掟・・・。だがあの二人だけは、いずれまた此処へ戻って来るだろう」

椿「・・・?」

帝「どういう事?」

晴明「実は私のかけた記憶消去の術は、他の記憶は消えても初恋相手と過ごした記憶だけは消えないようになっている。よってお前達は、あの二人と付合える間がいくらでもある」

椿「じゃあ、またお付合いできるんですね?」

晴明「うむ」

帝「えへへっ、嬉しいような嬉しくないような・・・」

晴明「お前達は女子だし、まだ若いんだから十分恋に励むが良い」

そんな背後で、二人の恋路を邪魔しようとする輩がいた。
博雅と燕だ。

博雅「晴明殿め、余計な事を・・・」

燕「彼らの記憶がいずれ戻った瞬間、姉上達はあのハゲと蛮骨さんのモノに・・・」

博雅&燕「・・・邪魔してやる!!!!」


                         第伍幕、終
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プロフィール

朧幻龍

Author:朧幻龍
京都に強い憧れを持つ大阪在住の変態女人絵師
蒼龍ファミリーと安倍四兄姉の生みの親

リアルとブログでは性格が真逆
映画GS美神の蘭丸に対して異常な性欲を抱く

好きなもの:にゃてんし、my創作キャラ、七人隊、蘭丸
信じるもの:自分の才能と絵の腕前、安倍晴明と織田信長の威光

秋山澪

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